FURUKAWA DESIGN OFFICE  フルカワデザインオフィス一級建築士事務所 [住宅・集合住宅・店舗・ガーデン・ランドスケープ]建築設計事務所 東京都国分寺市

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更新日 2010-09-01 | 作成日 2008-03-11

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ECOLOGY  地球環境問題への取り組み

1.低炭素社会を目指して

現在地球環境問題において最も深刻なのは地球温暖化であり、エネルギーの使用を減らし、低炭素社会を実現することは世界中で最大の関心となっています。
ここでは家をつくる時に考えられる地球環境問題への取り組みについて考えてみます。
近年の地球環境問題に対する取り組みは、地球温暖化という問題は明らかでも、その取り組みについては様々な文化や企業などの思惑も絡み、何が正しいことなのかがわかりにくくなっているため、それぞれの人が何が正しいことなのか見極める姿勢も必要です。

木造住宅のすすめ

樹木は生きている間に空気中の二酸化炭素を幹や葉に炭素として固定しながら大きくなります。
したがって木材で家を建てることは、きちんと管理された持続可能な森林から生産される木材であれば、空気中の二酸化炭素を家として固定してゆくことになり、空気中の二酸化炭素を減らすことにつながります。
もちろん生産林でない場所からの材木の乱獲によって森林が失われ続ける場合は別です。

また、低炭素社会を目指すためにもう一つまぎれも無く正しいことは、木を植えることです。
樹木は生きている間、水と空気中の二酸化炭素を用いて光合成を行い、炭水化物と酸素を生み出すため、一本でも多くの木を植えることは、一本一本の効果はわずかでも、確実に正しいことなのです。


2.エネルギー消費を減らす

住宅でのエネルギー消費を減らすためには、まず太陽や風の力など自然の力を利用することや、壁や窓まわりの断熱熱性能を上げることなど、基本的な家の構造自体の効率を高めることが最も重要です。
その次に、電気やガスなどの効率の良い設備を使うということを考える必要があります。

自然の力を利用する

日本の風土に応じた、風通し良く、冬は太陽の光を大きく取り入れ、夏には光を遮蔽する建物の形態や構造の工夫がまず何よりも重要です。
古民家や寺院で見られるような庇を大きく低く構え、極めて風通しの良い日本古来の伝統建築の方法は、現在でも最も合理的な自然の力を生かす建築方法です。
なるべく設備に頼らず、自然の力を生かす住まいの姿が理想的です。

断熱性能を上げる

壁や窓の断熱性能を上げることは、最もダイレクトかつ正しい省エネ効果が期待できます。住まいの快適さにつながることははもちろん経済的にも有利で、二酸化炭素の発生も抑制されるため、社会的・経済的に疑問の余地の無い効果が望めます。

効率の良い設備を使う

まずは家電などの電気設備そのものの数を減らすこと、電気の使用量を減らす使い方をすることはもちろんですが、近年さかんに宣伝されているように、効率の良い設備を使うことによっても住宅から発生する二酸化炭素は減らせます。
電化住宅化やエコ家電への買い替えによる効率化を高断熱化と合わせると70%近くの二酸化炭素の発生を抑制できると言われています。
ただエコ設備はまだ従来の設備に比べ高価なものが多く、導入のためのコストが課題です。維持管理の方法やコストなど未知数の部分にも課題は残ります。
特に太陽光発電や風力発電のコストは、現状では通常の電力の2倍以上のコストがかかるため、社会を挙げてのコストダウンの努力と、エコ設備に対する投資が必要です。

3.生物多様性

木を植え、庭をつくること

庭をつくり様々な植物を植え、鳥や虫がやってくるようになることは、そこに暮らす人間が心地良いばかりではなく、様々な生物の生育環境をはぐくむことになります。
特に公園や雑木林などの緑地と大小さまざまな緑地や水辺がつながると、飛躍的に生物の生育できる種類や数が大きくなり、都市環境の中でも様々な生物が生きられるようになります。
近年の都市部の小学校でビオトープをつくる試みなどからもわかるように、小さくとも適切な環境さえあれば、トンボやカエルや鳥は戻ってきます。
様々な動植物の住む環境は、人間にとっても望ましい住環境となることには疑問の余地がありません。
生物多様性を回復すると言うほど大げさでなくても、もともと豊かだった日本の環境をわずかずつでも都市部に取り戻したいものです。


4.有害物質の削減

石油製品の使用をなるべく減らし、可能な限り自然素材を使うことは有害物質の削減に有効です。
現在の建設業界ではシックハウス関連法の整備により、24時間換気が義務づけられ、内装材のホルムアルデヒド等級(F☆☆☆☆)のチェックが行われれています。
このため以前ほど極端なシックハウスによる健康被害は減っていますが、最高等級F☆☆☆☆は、有害物質が極めて少ないことを表すもので、ゼロではありません。一方、木や土などの自然素材はそもそも化学物質が含まれていないため、毒性がゼロどころか、有害物質を吸着してくれるものもあります。


5.住宅における3R

ごみを減らし、循環型社会を構築していくためのキーワードが「3R」(削減/転用/リサイクル REDUCE/REUSE/RECYCLE )です。
環境のために社会を挙げて取り組んでいる「3R」は、住宅においても考える必要があります。

住宅における3Rを考えると、最も重要なのは家の寿命を延ばすことです。
日本の住宅の平均寿命は20数年と言われています。
これは木造住宅自体の耐用年数ではなく、持ち主が変わったり住み方が変わった場合にすぐに壊して建て直してしまうためで、使い方の問題によるものです。
木造建築は、寺院建築に見られるようそもそも良い材料を使い、必要な補修を行い続ければ、何十年・何百年でも持つものです。

中古住宅のリフォームや補修によって住宅の寿命を伸ばすことは、そもそもゴミを減らすことや新たな資源の使用を抑えることにつながります。
また、住宅をこれまでよりも長く使い続けるためには、将来の家族構成や使い方の変化に備えたプランとすることも重要です。